日焼けでできたシミの対策方法、日焼けとシミの関係とは?
2020.11.5 お悩み肌にできたシミの多くは紫外線を浴びたことによる日焼けが原因。外出や外で運動する際には紫外線を浴びてしまいますが、日焼けやシミを防止するにはどのような紫外線対策が有効なのでしょう?
今回は、紫外線対策を怠りがちなシチュエーションや、外側と内側からの日焼け/シミ防止対策について解説します。
目次
日常に潜む日焼けをしてしまうシチュエーション
日焼けをしてしまうシチュエーションは、私たちの日常生活のいたるところにあります。
曇りや雨、秋冬
日常のなかで、最も日焼けしてしまうのは外出中の日焼け。晴れた日は紫外線対策の必要性を意識しやすいですが、曇りや雨の日はうっかり忘れてしまいがち。また、春夏は日焼け止めを毎日つけていても、秋冬になると紫外線ケアを怠ってしまうこともありますよね。
日焼けするのは日差しが強い日や暑い時期だけではありません。紫外線量が多い晴れた日や夏と比較すれば紫外線量は少ないものの、曇りや雨の日、秋冬の日でも紫外線は降り注いでいるからです。これらの環境でも紫外線対策をしていないと、肌は紫外線からのダメージを受けてしまいます。
車や電車での移動中
紫外線のうち、肌を黒くするUV-Aは、車や電車の窓を通過して肌に届いてしまいます。車内でも肌が紫外線の刺激に晒されて日焼けしてしまうリスクが。日焼けをしたくない人は、移動中も油断せず、紫外線対策をしっかりしておきましょう。
最近はUVカット加工の施された窓を搭載した車や車両も増えてきました。しかし、紫外線を完全にカットすることは難しいよう。メーカーや車種によってもUVカット効果は異なります。ある程度の効果は見込めるかもしれませんが、少しずつ肌に届いているのです。それが積み重なれば、日焼けやシミの原因になることも。
ゴミ捨て中
ゴミを捨てに行ったり、洗濯物を干したりする朝のちょっとした場面。短時間だからと紫外線ケアを怠りがちでは?短時間でも無防備な肌は確実に刺激を受けています。
毎日少しずつ積み重なれば、それが日焼けやシミが作り出される原因に。特に朝の日差しはきつめなので、面倒がらずに必ず紫外線対策をしておきましょう。一日のなかで特に警戒したいのは、朝10時~午後3時の間です。
日焼けでできたシミは消せる!?
日焼けはシミをつくる原因となりますが、できてしまったシミは消せるのでしょうか?
紫外線を浴びることは肌にとって良くない刺激。そのため、肌は紫外線を浴びると肌を守るためにメラニン色素を生成します。肌を黒くするメラニンは肌の大敵のようにとらえられがちですが、メラニンの生成も日焼けも肌の防御作用の表れ。ただ、日焼け後の肌は敏感だということには気をつけなければなりません。
肌は絶えず新陳代謝をして健康な肌を保っています。新しい細胞が生まれ、古い角質として剥がれ落ちるまで一定期間のサイクルが繰り返されています。
このサイクルをターンオーバーといいます。このサイクルの日数は年齢層や部位によってさまざま。個人差もありますが、成人で30~40日前後、加齢によってその日数は長くなるといわれています。
しかし、紫外線を浴びるとこのターンオーバーのサイクルが早まります。メラニン色素を早く送り出して、肌を守ろうとするからです。しかし、早く送り出されるということは、未熟な細胞がどんどん肌表面に出ていってしまうことに。未熟な細胞でつくられた肌で、絶えず降り注ぐ紫外線と戦わなければなりません。日焼け後の肌が敏感になるのはこのためです。
メラニンも本来は、細胞のターンオーバーとともに肌の表面に押し出され、剥がれ落ちます。しかし、ターンオーバーが乱れたままだと、順調に肌表面に出ることができず、肌内部に蓄積されていきます。これが肌にシミができたり、できたシミがだんだん濃くなったりするメカニズムです。
私たちが意識しなければならないのは、ターンオーバーを整えること。できてしまったシミもターンオーバーの乱れによるものになります。内側と外側からケアをして、肌のターンオーバーをサポートしましょう!特に日焼けをしたあとの14日間は入念なアフターケアをおすすめします。
順調なターンオーバーを取り戻すことができれば、シミを作り出しているメラニンも押し出され、剥がれ落ちてくれる可能性は高くなるはず。
日焼けによるシミには「外側から」と「内側から」の対策が有効!
日焼けによってできてしまったシミには、肌の外側と内側からケアすることでより高い改善効果が期待できます。ここで、肌の順調なターンオーバーと健康な肌を取り戻すための具体的な対策をご紹介します。
外側からのシミ予防・対策
紫外線は日常のいたるところに降り注いでいます。普通に生活する以上、紫外線対策をして極力ブロックしていくことが肌にとってとても大切。
お伝えしてきたように、日焼け後の肌は敏感になっていますし、肌のシミは乱れたターンオーバーの表れ。自分の肌とシチュエーションに合った日焼け止めをつけて、紫外線からの新たなダメージから守りましょう!
曇りの日でも紫外線はあるので油断せずに毎日対策をすることが大切。同時に日傘や帽子、アームカバーなどを使ってダブルブロックするのも有効です。また、毎日のスキンケアに美白効果のある化粧品を取り入れると、保湿とともにメラニンの生成を抑える効果も期待できます。
内側からのシミ予防・対策
内側からの対策としては、メラニンの生成を抑える効果が期待される栄養素を補給するのがおすすめです。
メラニンの過剰生成や色素沈着を防ぐ効果が期待できる栄養素としては、特にビタミンA、ビタミンEなどが挙げられます。これらのビタミンが多く含まれる食品やサプリメントなどを意識して取り入れつつ栄養バランスの取れた食生活を心がけると◎。
これらのビタミンを多く含む食品です。
・ビタミンA:鶏レバー、うなぎ、モロヘイヤ、かぼちゃ、人参
・ビタミンE:うなぎ、アボカド、アーモンドやクルミなどのナッツ類
・その他ビタミン:キウイフルーツ、パセリ、菜の花、赤ピーマン、ブロッコリー
日焼けによるシミ予防に効果的な栄養素については次の項でもご紹介していきます。
日焼けによるシミ予防は生活習慣の見直しから!
日焼けによるシミを予防するためには健康的な生活習慣を送ることも重要なポイントです。食事や睡眠、ストレスや喫煙などの生活習慣を見直して効果的に予防していきましょう。
日焼けによるシミに効果的な栄養素・食べ物
前項ではシミができてしまったときに積極的に摂りたい栄養素をお伝えしました。「予防」の観点からは以下のような栄養素もおすすめです。
良質の飽和脂肪酸
油にはさまざまな種類がありますが、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。飽和脂肪酸は、バターやラードなど動物性の油脂が多く、常温で固まるのが特徴。健康を考えて敬遠する人も多いかもしれません。
しかし、すべての飽和脂肪酸が悪いわけではありません。良質の飽和脂肪酸であれば紫外線から肌を守る効果が期待できるココナッツオイルなどがおすすめ。
オメガ3脂肪酸
魚類に多く含まれるオメガ3脂肪酸も、日差しから肌を守る働きが。例えば、鮭、サバ、イワシなどです。魚類が苦手な人や日常的な摂取が難しいという人はサプリメントなどで補ってみて。
リコピン、βカロチン、ビタミンE
トマトなどに含まれるリコピンは、カロテノイドという色素を含んでいます。この色素は日差しから肌を守り、耐性を上げる効果があるとされています。このカロテノイドの働きがあれば、肌細胞が肌を守るために生成するメラニンの量も抑えられるでしょう。
また、さつまいもや人参などに多く含まれるβカロチンも積極的に摂りたい栄養素。βカロチンは肌の酸化を防ぐ働きがあります。紫外線は肌を酸化させ、老化を早めるので、βカロチンの酸化抑制効果は日焼け対策に有効なのです。
ビタミンEには、シワやたるみなどの老化現象のもとになる肌の酸化を抑えたり、血行を促したりする働きがあります。それにより新陳代謝も高まり、メラニン色素のスムーズな排出にも貢献。ひまわり油や大豆油などの植物油類やアーモンドや落花生などのナッツ類に多く含まれています。
質の良い睡眠でターンオーバーを整える
睡眠不足の朝、お化粧のノリが悪いなぁ…と感じた経験はありませんか?細胞の生成や細胞ダメージの修復は、寝ている間に行なわれています。つまり、肌のターンオーバーも主に睡眠時に進んでいるのです。
そのため、十分な睡眠時間を確保できなかったり、睡眠の質が悪かったりすると肌のターンオーバーが乱れる結果に。健康な細胞を生成できなくなり、日中受けた肌ダメージの修復もままならなくなるのです。
その肌状態でまた紫外線と戦ってより大きなダメージを受けるといった悪循環を招きやすくなります。夜は十分な睡眠時間と質を確保できる生活習慣を心がけて。
ストレスを溜め込まない!
私たちは日常生活であらゆるストレスを受けています。紫外線などの外からの刺激によるストレスだけでなく、人間関係や子育て等の心理的なストレスも…。ストレスを溜め込んでしまうと、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを招きやすく、それらがターンオーバーの乱れにつながるのです。
やっかいなことに、ストレスも、紫外線を受けたときと同じような防御機能を発動させます。脳がメラノサイト刺激ホルモンを分泌してメラニンが生成されてしまうのです。
また、ストレスを受けると体内のビタミンも多く消費してしまうことに。抗酸化作用やメラニンの過剰生成を抑制する効果のある栄養素が減少することは、シミのできやすい肌環境になるということ。適度な運動や森林浴などでストレスを緩和するよう心がけましょう。
喫煙はなるべく控える
喫煙はできるだけ控えることをおすすめします。タバコを吸うと、血管が収縮して酸素や栄養分が身体の隅々に十分に行き渡らなくなるため。肌が乾燥しやすくなるだけでなく、ホルモンバランスも崩れやすくなるため、ターンオーバーが乱れる可能性を高めてしまいます。
おわりに
紫外線による肌のダメージは、毎日のちょっとしたシチュエーションでも引き起こされる可能性があります。
いつのまにか受けた紫外線による肌ダメージに対しては、十分なケアが行き届かないことも多いかもしれませんね。その状況が続くと、ターンオーバーが乱れ、メラニンの蓄積によってシミができる可能性は高くなってしまうことに。
ご紹介した対策を面倒でもきちんと実行することが若々しい肌を保つことにもつながります。ぜひ、外側と内側からのケアを十分に実践して、紫外線から健康的な肌を守っていきましょう!
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